ケアマネの求人に応募するまで

ケアマネの資格取得

簡単にはケアマネージャーの資格を手に入れられませんよ。

ケアマネージャー(介護支援専門員)になると介護支援専門員証を交付されますが、 これは申請すれば交付してもらえるほど安い証ではありません。 一番最初に介護支援専門員実務研修受講試験を受けることになりますが、それには 受験資格があるのでそちらをクリアしていなければ先にその条件を満たしてから、 介護支援専門員実務研修受講試験を受ける手筈を整えましょう。 受験資格ですが、在宅介護や福祉施設で5~10年の実務経験がある人、もしくは 5年以上の実務経験があり、保健師・看護師・理学療法士・・介護福祉士・ 視能訓練士・義肢装具士・言語聴覚士・作業療法士・社会福祉士などの資格を 有していることとなっています。 資格があれば実務経験が短くてもオッケーになりますが、何一つ資格がないので あればその分多くの実務経験が求められる形となっています。 もしもケアマネの資格所得を0から始めるのであれば、老人ホームや介護サービス の企業に就職し、10年ほど勤務してから介護支援専門員を目指しましょう。 とにもかくにも実務経験無しではお話になりませんので、後の試験に備えて勉強を しながら福祉の現場で働き実力をアップさせる、その期間と前向きに考えてしばし 努力を続けて時を待ちます。 これをクリアしたらいよいよ試験を受けられますが、毎年10月に行われるので それにあわせてスケジュールを調整します。 年に1回しかありませんのでその時期にうっかり海外旅行の予定を入れてしまって いたら、受験するためには旅行をキャンセルしなければならない事態となるかも しれませんし、ギリギリ間に合う予定だとしてもまんがいち飛行機の調子が悪くて フライトが延期になったら、試験会場に定刻どおりに到着できず不合格となって しまうかもしれません。 飛行機が遅れたから再試験をさせてください、と言うのは通用しませんし、試験会場 に現れなかった自分が悪いのでその年の受験は諦めるしかありません。 ちなみに会場は全国にあるので、受験のために遠征をする必要はよっぽどないで しょうからその点は心配しなくてもよさそうです。 この試験は先ほど挙げられていた資格を持っている人は一部免除となりますが、 そうでなければ120分の試験時間で60問が出題されます。 出題範囲は介護支援分野と保健医療福祉サービス分野で、介護保険制度や要介護認定 等の基礎知識、サービス計画の基礎知識などが試されます。 このあたりの知識は実務経験が長い人ならとくに勉強しなくても身に付いている 物もありそうですが、それだけではきっと足りない部分もあるので試験勉強をして 自信を持って試験に臨むのが望ましいでしょう。 マークシートなので勘のいい人、運のいい人なら一夜漬けでも合格できるかもしれま せんが、不合格になったら次のチャンスは1年後になるのでなんとか1回で合格 したいところです、とは言え難易度は結構高く、合格率は約15%となっています。 これに一発で合格できるのはよほどの強運の持ち主か、そうとう予習に力を入れた 人になりそうですし、ほとんどの人は数回の受験の後にようやく合格していること になるので、もしも不合格になってもそう落ち込まなくてもいいでしょう。 この試験に見事合格したら、次は実務研修を受けることになります。 合計で32時間以上に及ぶこの研修を終えて、ようやく介護支援専門員の資格を 得ることができるのです。 試験に合格してもこの研修を受講しなければケアマネージャーにはなれませんので、 合格通知を受け取って舞い上がってしまわぬようにしましょう。 そこで緊張の糸が切れてしまい研修の事を忘れてしまって受講せずにいたら、 介護支援専門員にはなれないのです。 このように道のりの長そうなケアマネですが就職に有利な資格なので、介護に関連 する就職先の求人に応募する予定があるのなら取得したいですね。